CHARTIER

CRÉATEUR D’HARMONIES

シャルティエ
「ハーモニークリエーター」

バルセロナ 東京 パリ モントリオール

1980年代後半よりフランソワ・シャルティエは香りが人々の日常生活に与える効果に関して興味を抱き、主にガストロノミー、ワイン、その他飲料世界を中心にアロマの研究を開始しました。カナダ、ケベック州出身の彼は2016年からバルセロナに活動拠点を移動。ソムリエ、料理人、コラムニスト、作家、
研究者、コンサルタント、トレーナー、講師など、比類なく卓越したキャリアを歩んでいます。

現在、フランソワ・シャルティエは東京にある株式会社ソニーAIのガストロノミースペシャルプロジェクトアドバイザーを務める他、日本で最も歴史ある酒蔵の一つ田中酒造店の商品ライン『Tanaka 1789』のマスターブレンダー(ブレンダーの巨匠)を務め、2020年春に共同開発商品1本目となる「Tanaka 1789 × Chartier」を展開しています。また、2015年からは米ケンタッキー大学医学部のInternational Society of Neurogastronomy(ニューロガストロノミーの国際研究機関)やUK HealthCare(ケンタッキー大学の医療機関)の理事会メンバーとしても活動しています。

2017年からシャルティエは独自のアロマ科学を軸とし、日本で様々なプロジェクトを展開しています。2018年にはソニー・ミュージックグループ会社と業務提携を開始し、日本国内での可能性を広げています。音楽業界でその名を轟かせる同社は「世界最高の料理人」と称され料理界をリードし続けた故ジョエル・ロブション氏の約25年以上に渡る日本における活躍の間、ライセンスビジネス等にも携わっています。音楽・エンタテインメント会社ではありますが、これまでもガストロノミー界との関係があった事を示唆しています。

これまでガストロノミー界の誰も成し得て来なかった類を見ないシャルティエの今日までの功績は、自らを「ハーモニークリエーター」と称する彼自身を独自の分野へと導いています。Grand Prix Sopexa 1994(ソペクサ・グランプリ1994)では世界最優秀ソムリエに輝き、2010年パリおよび2016年中国のグルマン世界料理本大賞で「Best Cookbook in the World(ベスト・クックブック・イン・ザ・ワールド)」を受賞、さらに2013年パリ大会でも世界で最も優秀なワインとフードのペアリング本として受賞。様々な分野で偉業を成し遂げています。

シャルティエの食とワインに対する情熱はそれまでのソムリエとしての殻を破る原動力となり、現在の彼の姿に導いてきました。そうして2004年にシャルティエは新しい科学を生み出しました。その名も「Molecular Harmonies(分子ハーモニー)」。食材同士、そして食材とワインや他様々な飲料の間に存在するアロマティックシナジーの可能性を基に生み出された科学です。この科学はオートキュイジーヌを再定義するきっかけとなり、彼は世界中の伝統的なガストロノミーに対するアロマ分子の効果や食材、ワイン、日本酒やビールなどの間にハーモニーがある事を証明し、その効果を拡張させたのです。

1996年にはケベックのソムリエやレストラン業界へ大いに貢献し、ケベック政府観光大臣からそれまで切望していたMérite de la Restauration Awardを受賞。2008年には名誉ある賞の一つ、chevalier de l’Ordre national du Québecをケベック政府から受賞しています。

それ以来彼のアロマ科学の研究は留まる事を知らず、今では世界に誇るアロマのエキスパートとして知られています。アメリカの著名ワイン評論家ロバート・パーカー氏は「生粋の天才」、 世界一予約の取れないレストラン「el Bulli(エル・ブジ)」の元料理長フェラン・アドリア氏は「アロマの第一人者」と認めるほどです。

様々なコラボレーション実績

フランソワ・シャルティエはアロマ科学を軸としたコンサルタントとして、彼が生み出した科学を基に、世界でも名高いシェフとレシピを共同開発しています。世界で最も著名なレストランの一つ「el Bulli(エル・ブジ)」のフェラン・アドリア氏とは60種のレシピを共同開発。スペインにある「Mugaritz(ムガリッツ)」(「世界のベストレストラン50」で7位に入賞)のアンドニ・ルイス・アドゥリス氏とは2018年にレストラン20周年のアニバーサリーメニューを開発。バルセロナの革新的なレストランとしてミシュランスターを獲得した「Dos Palillos(ドス・パリヨス)」アルバート・ラウリチ氏(「el Bulli(エル・ブジ)」で11年間フェラン・アドリアの右腕として活躍)とはレストランの10周年アニバーサリーに合わせメニュー開発に協力し、フランソワ・シャルティエがアロマを探求し始めて30周年という節目と重なり記念すべき取り組みとなりました。そして深い親交を持つカナダ、ケベック州にある「Fairmont Le Château Frontenac(フェアモント・ル・シャトー・フロンテナック)」のステファン・モダとは長年に渡るコラボレーションを通し、アロマ分子に基づくレシピ本を5冊出版。1500を超えるアロマティックレシピを共同開発しています。

2019年にはスペイン、カタルーニャのD.O.カバの生産者から任命を受け、様々な種類のカバ(スペイン、カタルーニャ地方で生産されるスパークリングワイン)の分子構造を分析。さらに、自らのアロマ科学を用いてカバと世界中の料理とのハーモニーを記したペアリングワールドマップを作成しています。彼の研究結果は2020年2月「Barcelona Wine Week(バルセロナワインウィーク)」のプレスカンファレンスで発表され、様々な専門メディアの前でテイスティング体験会を実現しました。彼を支えるチームとD.O.カバにより共同で考案されたアロマに関するマスタークラスを、今後シャルティエは講義を通し、研究結果を世界中に広めて行く計画です。

フランソワ・シャルティエは研究結果をフランスのカカオバリーのような世界的チョコレートブランドにも共有しています。2014年からはこの世界最大の高級チョコレートメーカーと研究活動やマスタークラスの開講、新レシピ開発など、カカオバリーのショコラティエやアンバサダーとのコラボレーションを通し、チョコレートの世界で彼のアロマ科学を活かしています。この独創的な取り組みは様々な革新的なプロジェクトを生み出し続けるでしょう。

ワイン・ビール・日本酒クリエーターの顔を持つシャルティエ

ワイン開発の実績 – フランソワ・シャルティエは2009年からヨーロッパ(フランス、イタリア、スペイン)で自身の経験や知識を活かし、高い満足度を得られる食体験を補完するワイン開発に取り組んでいます。また、シャルティエのワインは独自のアプローチや様々な開発パートナー達に囲まれながら磨かれ続ける匠の技を集約した手法で造られ、本格さを追求し各産地の特徴が活かされています。2013年にケベック州のSAQ(モントリオールにある大手酒類小売店)で発売開始後瞬く間に大ヒット商品となり、現在カナダの様々な州やスペインでも購入可能であり、間もなく日本でも販売開始予定です。

自らを「ハーモニークリエーター」と称するフランソワ・シャルティエは「Restaurant Jérôme Ferrer – Europea(レストランジェローム・フェレール – ヨーロピア)」など、特別な顧客専用にワイン開発も行っています。この取り組みは、モントリオールを拠点として活躍するジェローム・フェレールの料理に限りなくマッチしたワインをお客様に提供したい、という想いから始まりました。また、ケベック州にある「Fairmont Le Château Frontenac(フェアモント・ル・シャトー・フロンテナック)」専用のワイン開発も実施し、さらに、カナダ大手食料品店「IGA(Sobey系列)」はフードペアリング用に独自ワインラインの開発を依頼。シャルティエはどの開発にも全力で取り組み、顧客を成功へと導いています。

ビール開発の実績 – 2014年3月には、モントリオールにあるマイクロブリュワリーの新星「Glutenberg(グルテンバーグ)」がフランソワ・シャルティエとのパートナーシップの下、新たにガストロノミーシリーズ商品を展開。シャルティエの書籍「Taste Buds and Molecules(味蕾と分子)」や彼のアロマ科学からインスピレーションを得た他、洗練された料理の理念を吹き込みながら食事の席に合わせたビールとして開発されました。ラインナップは「Impérial Sotolon」、「Saison Froide」、 「Solérone d’automne」、「Lapsang d’automne」そして「Myrcène de glace」の5種。内3種はビールの品評会「ワールド・ビア・カップ」で誇り高い「Best Innovative Beer in the World(直訳:世界で最も革新的なビール)」を受賞しています。受賞ビールの中では唯一のグルテンフリービールとなりました。

2020年10月にはバルセロナでガストロノミックビール「EQUILATER Damm by Chartier(ダム・バイ・シャルティエ)」を発表。2008年にフェラン・アドリアとガストロノミックビール「Inédit(イネディット)」を共同開発したビール界を担うスペインのビールブランド「Damm(ダム)」。今回はシャルティエのアロマ科学に着想を得たビールの開発となりました。

日本酒開発の実績 – 1995年以来定期的に来日しているフランソワ・シャルティエ。度重なる来日の中で彼は日本酒の世界に魅了され、その豊かさや多様性に夢中になってゆきました。2018年からは国内で最も歴史ある酒蔵の一つ1789年創業宮城県の田中酒造店の「マスターブレンダー(ブレンダーの巨匠)」に着任。共同開発の中で、田中酒造店は230年続く手造り・無添加の日本酒を祝し、シャルティエがプロデュースしたこの商品ラインに『Tanaka 1789 X Chartier』と命名。2020年春より海外ヨーロッパや北米を中心に順次発売を開始しています。

積み重なる努力がもたらした数々の受賞歴

1994年に世界ソムリエ大会の一つSopexa Grand Prix 1994(ソペクサ・グランプリ1994)で優勝以来、アロマのエキスパートフランソワ・シャルティエは様々な研究を絶え間なく続けています。

26冊の書籍出版の後、「分子ハーモニー」の研究結果を記した初の著作物「Papilles et Molécules (Taste Buds and Molecules / 直訳:味蕾と分子)」を2009年に出版。多数の言語に翻訳された本書は2010年パリのグルマン世界料理本大賞で「Best Cookbook in the World(ベスト・クックブック・イン・ザ・ワールド)」を革新的な料理本として受賞しました。

2012年には自身のアロマ科学に基づくアロマティックレシピ本「Papilles pour Tous!(直訳:味蕾の全て)」を「Fairmont Le Château Frontenac(フェアモント・ル・シャトー・フロンテナック)」のシェフ、ステファン・モダ氏と共同にシリーズ作として4冊出版。シャルティエとモダは出版の過程で長年に渡り1,500以上のレシピを開発しています(合計5冊の著作物に集約)。「Papilles pour Tous! (直訳:味蕾の全て)」は2013年にグルマン世界料理本大賞のワインとフードのペアリング本のカテゴリーで最優秀賞を受賞しています。同年には、シャルティエとモダ氏の共同ホスト料理番組「Papilles(直訳:味蕾)」がケベック州の放送局Télé-Québec(テレ – ケベック)で放送された他、国際テレビネットワークのTV5MONDE(テヴェサンクモンド)を通してフランス語圏の125の地域と国で放送されました。

彼の出版活動は留まる所を知らず、2015年には「Papilles et Molécules (Taste Buds and Molecules / 味蕾と分子)」出版後6年かけた研究結果をまとめた「L’Essentiel de Chartier(直訳:シャルティエの本質)」を出版しています。本書籍も2016年中国のグルマン世界料理本大賞の革新的な料理本カテゴリーで「Best Cookbook in the World(ベスト・クックブック・イン・ザ・ワールド)」を受賞。その後スペイン語にも翻訳されています(タイトル「La Cocina Aromática, Edición planeta Gastro」)。

さらに注目すべき事に、フランソワ・シャルティエの活躍は2013年にドキュメンタリー映画「Le nez(直訳:鼻)」にも納められています。ケベック州で公開された後、フランスでは「L’Odorat(直訳:香)」というでタイトル公開。英語圏ではネットフリックスで「The Empire of Scents(直訳:香の帝国)」と改名され配信されました。本映画は2013年「Rebel(邦題:魔女と呼ばれた少女)」でオスカー賞にノミネートされたキム・グエン監督により、ガストロノミーの世界に革命を与えたフランソワ・シャルティエがこれまで探求してきたアロマ研究の足跡をたどりながら彼の活動や想いに焦点を当てた作品となっています。

2018年には独自のアロマ科学に基づく新たなコンセプトを下に偉大な画家ピカソの作品に合わせた「Smell to See Picasso(直訳:ピカソ作品を香り見る)」を考案。バルセロナのピカソ美術館で開催されたエキシビション「Picasso’s Kitchen(ピカソのキッチン)」の一部として、ピカソのアート鑑賞を拡張する香り体験を来場者に提供しました。

シャルティエ<<ハーモニークリエーター>> オフィス・提携会社

– バルセロナ本社:Passeig de Gràcia, 61, 3º1ª, 08007 Barcelona, Espagne
-TOKYO: (Okura Prestige Tower) GLION Co., Ltd.(Tokyo Office) 2-10-4 Toranomon, Minato-ku, Tokyo, Okura Prestige Tower 9F, 107-0052, Japan
– パリ支社:3, rue du Colonel Moll – 75017 PARIS, FRANCE
– モントリオール支社:1101 – 7075 Boul. Gouin Est, Montréal, Québec, Canada H1E 5A8